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眼内レンズ強膜内固定術・縫着術
水晶体を支えているチン小帯が元から切れてしまっている場合に白内障手術を行うと、眼内レンズが固定出来なくことがあります。また過去に眼内に挿入した眼内レンズが、時間が経ってからずれたり(偏位)、落ちたり(脱臼)することがあります。これは目を強く擦ったり、目元を何かにぶつけたりするなど外からの力が加わったり、加齢に伴って水晶体嚢を支えているチン小帯が切れることで生じます。このようになってしまうと、眼内レンズを支えている水晶体嚢ごと摘出することになります。 眼内に眼内レンズがないと、強い遠視によって目がよく見えなくなってしまうので、再度眼内レンズを眼内に固定をしなければなりません。その固定方法が2つあり、それらを眼内レンズ強膜内固定術、眼内レンズ縫着術といいます。
細い糸を使用して眼内レンズの支持部と眼内に固定する『眼内レンズ縫着術』と、眼内レンズの支持部を白目の強膜に直接固定する『眼内レンズ強膜内固定術』がありますが、どちらの術式を選択するかは患者様の眼の状態を考慮して選択いたします。
昔からある術式(約30年)で、長期経過が分かってきました。安定性のある術式です。眼内レンズの支持部を髪の毛よりも細い縫合糸を用いて眼内に固定する方法で、手術時間は局所麻酔を使用しておよそ30分〜1時間程度であります。
従来の縫合糸を用いた眼内レンズ縫着術より簡単で、眼内レンズの固定に縫合糸を用いないため、縫合糸を扱う際の手術中のトラブルもありません。手術後の縫合糸の経年劣化によって縫合糸が切れて眼内レンズがずれてしまうことや、縫合糸が眼内へ突出して感染のリスクになるなどの合併症も起こりづらいと考えられています。しかし、新しい術式なため長期経過が分かっておりません。手術時間は局所麻酔を使用しておよそ20〜40分程度であります。